解説記事
キャットフードを選ぶ4つの基準
猫は毎日同じフードを食べ続けます。微量の有害成分でも、15年という生涯で蓄積される——だから「パッケージの印象」ではなく成分表の数値と原材料名で判断する必要があります。
1. 炭水化物は15%以下
猫の自然界の食事は、乾物換算で炭水化物がおおよそ1〜2%です。安価なドライフードは穀物でかさ増しされ、炭水化物が30%超になることも珍しくありません。
パッケージに炭水化物量は書かれていないため、次の式で簡易計算します。
100 − (粗タンパク質 + 粗脂質 + 水分 + 粗灰分 + 粗繊維) ≒ 炭水化物(%)
理想は10%以下、許容ラインは15%以下です。
2. 第一主原料が動物肉
原材料の1番目が、明確な動物性タンパク質(チキン、サーモン、ターキー等)であること。
「肉副産物」「ミートミール」「家禽ミール」だけが先頭に来る場合は、4Dミートや消化率の低い部位が含まれるリスクが高く、避けるべきです。
3. 無機リン不使用
慢性腎臓病(CKD)は猫の死因の上位です。有機リン(肉・骨に自然に含まれる)と、添加物としての**無機リン(リン酸塩)**は体内での動きが全く異なります。
成分表で「リン酸ナトリウム」「ポリリン酸ナトリウム」「リン酸水素カルシウム」等が見つかったら、毎日食べ続けるフードとしては避けるべきです。
4. カラギナン不使用(ウェットフード)
缶詰・パウチのゼリー状の食感を作る増粘剤「カラギナン」は、胃酸環境で分解され、腸管の慢性炎症を招く可能性が指摘されています。
ウェットフードを選ぶときは、代わりに寒天や少量のグアーガムが使われているものを選びます。
次に読む
- ピュリナ ワン キャットフードの評価 — 4基準で採点した実例
- 一般キャットフードおすすめ比較 — まとめ記事(骨格)
参考文献
当サイトの解説は、AAFCO・FEDIAFの栄養基準、獣医学文献、および公開されている成分分析研究を参照しています。詳細な引用は各評価記事に記載します。